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診療部・技術部のご紹介

泌尿器科

泌尿器科で治療する病気は

  1. 腎結石、尿管結石、膀胱結石などの尿路結石症
  2. 腎臓がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がんなどの泌尿生殖器系悪性腫瘍
  3. 腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎などの尿路性器感染症
  4. 前立腺肥大症、尿道狭窄などの下部尿路通過障害
  5. 停留精巣、陰嚢水腫、包茎、夜尿症、尿道下裂、水腎症、膀胱尿管逆流症などの小児泌尿器科疾患
  6. その他、神経因性膀胱、尿失禁

などがあります。

診療体制

診療日
                   
 
311 午前 川口 樋口 川口 野島 川口
午後14時~
樋口
14時~16時
小児泌尿器(樋口)
(1.3.5週)
14時~
前立腺(樋口)
(2.4週)
14時~
中西(裕)
(2.4週)
14時~
樋口
312 午前 10時~
新開
10時~
10時~
新開
10時~
午後15時~
15時~
新開
15時~
15時~
新開
学会施設認定

日本泌尿器科学会専門医教育施設(基幹教育施設)

スタッフの所属学会
  • 日本泌尿器科学会
  • 日本小児泌尿器科学会
  • 日本泌尿器内視鏡学会
  • 日本臨床腎移植学会
  • 日本移植学会
担当医
  • 腎センター長:川口 理作
  • 主任部長:樋口 喜英
  • 医長:楊 東益
資格
  • 日本泌尿器科学会専門医
  • 日本泌尿器科学会指導医
  • 日本泌尿器内視鏡学会認定医
  • 日本臨床腎移植学会認定医
  • 日本移植学会認定医

尿路結石(腎臓結石、尿管結石)治療

腎臓結石、尿管結石について
どんな病気?

尿路結石

尿は、順に、腎臓、尿管、尿道を通り、体外に排泄されます。この尿の流れる道に、尿の中に含まれている成分が、析出して固まってできたものを尿路結石と言います。
生活習慣の変化とともに腎臓結石や尿管結石は、増加傾向にあり、全国統計によると、20人に1人は一生に一度罹患するといわれています。男生と女性の比率は2:1で男性の方がかかり易いです。もともと尿中にはカルシウム、シュウ酸、尿酸などの結石をつくる成分が多量に溶け込んでいますので、脱水状態や尿路感染などで、尿の組成のバランスが崩れたりすると、結石ができてしまうのです。また腎臓からの尿の流れが悪い状態があっても結石ができやすくなります。
図に示すように、石の存在する部位により、腎結石とか、尿管結石というように呼ばれます。

どんな症状?

腎臓結石の場合、無症状のことも多いのですが、疲れたときに腰背部の鈍痛、腰痛や血尿を認めることがあります。
腎臓の結石が尿管に降りてくると、腰背部や側腹部、下腹部の強い痛みを伴います。
「いても立ってもいられない」「陣痛よりもっとひどい」などと表現される強烈な痛みが急におこることが多いのです。
しばしば悪心、嘔吐などの消化器症状があります。このため胃腸の具合がわるいと勘違いされることもしばしばあります。この症状は結石が尿管につまって尿の流れがわるくなり腎臓が腫れた場合(水腎症といいます)に起こります。
結石がさらに降りて膀胱の近くまでくると尿がそれほど溜まっていないはずなのに、強い尿意をもよおしたり(尿意切迫感)、頻尿、残尿感などの膀胱炎のような膀胱刺激症状が起こります。

診断方法は?

尿検査(血尿や感染のチェック)、レントゲン検査(一般的な単純撮影や造影検査など)、超音波検査(腎臓の状態を確認したり、レントゲンで見えなかった結石を見つけることもできます)、CTスキャン(骨盤に重なった部位の結石や、レントゲンに写らない結石の確認に有効です)、これらの検査を症状や状態により必要に応じて適宜組み合わせて行い、総合的に判断し治療方法を決定します。

治療の実際
治療について

結石の大きさや症状の程度によっては事前に結石が、排出されることを期待しつつ、経過観察を行うこともありますが、その場合でも定期的な検査で水腎症(腎臓が腫れている状態)や尿の検査で尿路感染の有無に注意をしなければなりません。症状がないからと放置していると、後に、腎臓の機能が低下してくることがあります。結石の自然の排石が困難と考えられたとき、以下の手術療法があります。
尿路結石の手術療法は1980年代になってから大きく変わり、従来から行われていた開腹手術はほとんど行われなくなり、最近では、体外衝撃波結石破砕術が主流となり、結石位置や大きさによっては、内視鏡的治療(経尿道的尿管砕石術:TULや経皮的腎結石摘出術:PNLなど)の適応になったり、併用が必要な場合があります。

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

腎臓結石や尿管結石に対して身体の外から衝撃波をあてて結石を砂状に破砕する治療です。
この治療は1988年から健康保険適用となっており、既に上部尿路結石において確立された治療法です。このたび千船病院と高槻病院に導入しました新世代体外衝撃波結石破砕装置による治療時間は30分から50分ぐらいで原則として麻酔は必要ありません。治療の際は痛みを和らげるために座薬を使用します。治療中強い痛みを感じた場合、鎮痛作用の強い注射薬を追加します。

治療中は、レントゲン透視や超音波断層法で結石の破砕を確認できます。レントゲンで見えない結石でも可能な限り超音波断層法や尿路造影法を用い、結石の破砕を行っております。ほとんどの場合、治療後の厳重な安静は必要なく、すぐに食事も可能です。砂状になった結石の破砕片は尿の流れによって排出されます(結石の部位によって排石に時間がかかる場合があります)
腎臓内の結石で、大きさが1cm以下の場合、ほとんどが1回の治療で完全に破砕されますが、結石が硬かったり尿管内につまっている場合は、複数回の破砕治療が必要なことがあります。長時間尿管内に結石がありますと結石は周囲の尿管粘膜と強く癒着し、体外衝撃波による結石の破砕が困難となります。この場合、内視鏡手術である経尿道的尿管砕石術などの併用が必要となります。

身体の外から衝撃波をあてて結石を砂状に破砕する 手術によってとり出された腎臓結石 衝撃波治療によって砂状になった腎臓結石
経尿道的尿管結石砕石術(TUL)
骨盤に重なった部位の結石に対してはこの治療法が第一選択になります。経尿道的尿管砕石術は内視鏡を用いた治療法で脊髄麻酔(半身麻酔)下に行います。直径が2~3mmの細い内視鏡を尿道から膀胱そして尿管内に挿入し直接テレビモニターで観察しながら結石を破砕したり摘出する手術です。手術時間は10分から30分ぐらいです。翌朝までのベット上安静が必要ですが、通常翌朝から食事と歩行が可能となります。

経皮的腎結石摘出術(PNL)
背中から(皮膚を穿刺して)腎臓に直接内視鏡を挿入し、結石を破砕し、体外に摘出する治療法です。 (これらの治療は日本泌尿器科学会が定めています尿路結石診療ガイドラインにそって行われております)

通院と入院

初めて来院されたときにレントゲン検査や超音波検査で、結石の位置が確認された場合、入院および治療日の決定が通常可能です。もし、追加の検査が必要な場合、入院までの間に行うことがあります。体外衝撃波結石破砕治療は、随時行っておりますのでほぼ希望される治療日に合わせて、入院予約を取ることができます(曜日は限られますが2週間から1カ月後の治療予約も可能です)。
体外衝撃波結石破砕治療は通常入院当日の午後に行います。1回の破砕治療で完全に結石が破砕した場合、翌日に退院となる場合もあります(1泊2日)。結石の破砕が不十分な場合には2~3日の後に再治療を行う場合もあります(この場合、5泊6日の入院となります)。原則として1泊2日(もしくは2泊3日)。
退院後の通院は2週間から1カ月ごとで、腎臓や尿管内の残石の有無を確認します。

副作用と合併症

体外衝撃波結石破砕治療の直後には、軽い血尿を認めます(1~2回)が通常すぐに消失します。結石が大きい場合、多量の破砕片が尿管内に詰まることにより急性腎盂腎炎を併発し38℃以上の発熱や腰背部痛を来たすことがあります。この副作用や合併症が生じた時は速やかに対応できるように入院治療を原則としております。
まれな合併症ではありますが、治療後に腎臓の周囲に出血をきたすことがあります。ほとんどの場合、輸血を必要とせず、自然に治癒します。この合併症が生じる確率は0.4%(1000人に4人)ですが、使用する結石破砕装置によって大きくばらつきがあります。我々が使用する電気伝導方式の破砕装置におきましては、腎臓周囲の出血にさらに少ない確率となっております。

退院後の生活

退院後の生活制限は全くありません。翌日から会社勤務や家事を行うことができます。
破砕した結石の排石を促進させるためにも水分を多く摂り、適度に身体を動かすことが大切です。

尿路結石の予防法
水分を多く摂ること

水分の補給は麦茶、ほうじ茶、水道水が適しており清涼飲料水、甘味飲料水、コーヒー、紅茶、アルコールの過剰摂取は避けること。

バランスのとれた食事を摂取すること
  1. 動物性蛋白の過剰摂取は避ける。
  2. 脂肪の過剰摂取を避ける。
  3. 一定量のカルシウムを摂取すること。
  4. シュウ酸の過剰摂取を避ける(ほうれん草、チョコレート、紅茶、たけのこなど)。
塩分を過剰に摂取しない。

(10g/日以下。砂糖は尿中カルシュウムの濃度を高める)

  1. 炭水化物を摂取する。
  2. クエン酸を適量摂取すること(野菜、果物など)。
  3. 糖分はひかえる(砂糖は尿中カルシュウムの濃度を高める)。
バランスよく規則正しい食習慣を

偏った食生活や過食、運動不足になると結石が出来やすくなります.食事はバランス良く規則正しくを心がけ、肥満にならないように注意しましょう。
例えば、朝や昼は軽くすませて、夕食にしっかり食べるという不規則な食べ方はタブー、夜食べたものが尿中に排泄されて尿中の濃度が高くなり、結石が出来る好条件になります、寝る直前の食事も同じ意味で厳禁です。「結石は夜作られる」ことを肝に銘じておいてください。

前立腺肥大症

前立腺とは

前立腺は男性特有の臓器で、膀胱の直下に尿道を囲むようにあります。その働きは精液の一部となる分泌液をつくることです。前立腺はもともと小さな臓器ですが50歳ぐらいから急に腫大し70~79歳では半数の人に前立腺肥大症を認めるようになります。前立腺肥大が進行すると尿道を圧迫し排尿障害をきたします。

前立腺肥大症について
前立腺肥大症の排尿症状

刺激症状・・・頻尿、夜間頻尿、尿意切迫、尿失禁など排尿の間隔が短くなり、夜何回もトイレに行く。急におしっこに行きたくなり我慢できなくなるときに漏らすこともある。
閉塞症状・・・尿閉、排尿困難、排尿時間の延長、間歇排尿、排尿開始の遅延、終末時滴下、尿線の細小化。おしっこをするのに時間がかかり、勢いがなく途中で止まってしまったりする。切れが悪くなる。

症状と病期

前立腺肥大症は症状の進展により第1期、第2期、第3期と分けられます。
第1期では膀胱刺激症状が出ます。刺激症状としては頻尿、夜間頻尿、尿道不快感が出てきます。また閉塞症状も起こりますが、まだ残尿はありません。
第2期になると残尿を認めます。膀胱の筋肉が厚くなり排尿時に十分に収縮できず、膀胱に尿が残るようになります。
第3期になると残尿が急激に多くなります。しばしば排尿直後でも300ml以上の残尿(エコーで見ます)を認めることが有ります。このような状態を不完全尿閉期といいます。残尿が多くなると常に尿が漏れる状態(溢流性尿失禁)を認めます。この状態で放置しますと、たとえ前立腺肥大に対して手術を行うことができても膀胱の収縮機能が戻らず排尿障害が改善しない場合も有ります。また尿路感染症(尿に細菌が入りやすくなる)、腎機能低下をきたし非常に危険な状態に陥ることも有ります。

診断の実際

直腸指診

肛門から指を挿入し前立腺を直接触れる検査です。大きさ、硬さや表面の状態をみます。

超音波断層法(エコー診断)

下腹部に超音波の機械をあてるだけで前立腺を観察することができます。膀胱に尿が貯まっていると,よりはっきりと前立腺の大きさを観察することができます。また排尿直後に膀胱に尿が残っているかを見ます。

尿流量測定

機械に向かって排尿するだけで尿の勢いを調べることができます。最大尿流量が10ml/秒以下になると要注意です。

治療

薬物療法と手術療法があります。前立腺肥大症の病期が第1期であれば薬物療法が可能ですが、第2期に入り排尿障害が増強し残尿が増えてくると手術療法が必要となります。従来から最も多く行われている治療法は経尿道的前立腺切除術(尿道から内視鏡を挿入し電気メスで前立腺を削り出す方法)で、最近は開腹手術は全く行いません。最近、内視鏡下にレーザーで前立腺を切除する治療方法が行われるようになってきていますがまだ多くの施設には普及はしていません。前立腺肥大症は40歳ぐらいから始まっており,50歳ですでに大きな前立腺の方もおられます。症状や前立腺肥大の程度によってそれぞれ治療法が異なってきます。前立腺肥大症の治療中は,常に前立腺がんの有無にも注意しなければなりません。定期的に前立腺腫瘍マーカー(PSA:血液検査)調べることも必要です。
前立腺肥大症に関してご心配されていることやわからないことがありましたらお気軽にご相談ください。

千船病院泌尿器科では現在300人ぐらいの前立腺肥大症の患者さまを診察しています。

前立腺がんについて

前立腺がんは男性特有の臓器である前立腺に発生するがんです。壮年期以降に多いがんで,進行は他のがんに比べて比較的ゆっくりしています。しかし前立腺がんには特有の症状は無く(前立腺肥大症と同じ症状または無症状),症状が出たときにはかなり進行している場合もあります。前立腺がんと前立腺肥大症は別の病気ですが2つが合併して起ることもあります。 アジアでは少なく欧米に多いがんでしたが、日本では人口の高齢化、生活習慣の変化などから、近年、前立腺がんが増加しています(特に50歳以上の男性)。前立腺肥大症と同様の症状を呈するため前立腺肥大症の治療中も注意が必要です。血尿を認めることもしばしばあります。また腰痛の治療中前立腺がんによる骨転移が見つかることも有ります。

前立腺がんの特徴
  1. 高齢者に多い
  2. 進行は比較的遅い
  3. 治療法がほぼ確立しており早期の場合根治が可能
  4. 治療法の選択枝が多い
診断方法
直腸指診

前立腺は肛門から指を挿入し触診することができます。前立腺の大きさ,硬さ,表面の性状を調べます。

血液検査

前立腺特異抗原(PSA)を調べます。早期診断に非常に有効です。

超音波検査

下腹部から尿の溜まった膀胱を透して前立腺を観察します。

MRI検査

前立腺がんの局在をより詳しく調べます。

超音波ガイド下経直腸前立腺生検

肛門から挿入した超音波プローブで前立腺を観察しながら10ヶ所以上の前立腺組織を採取します。採取した組織でがんの有無、進行度、がんの悪性度を調べます。

前立腺がんと診断された場合、 CTスキャン、骨シンチを行い隣接臓器への進展やリンパ節・骨転移を調べます。これらの検査で得られた結果より前立腺がんのStage(進行の段階)を調べ治療方針を決定します。

治療方法
  1. 経過観察
    病理組織検査上比較的悪性度が低いがんで年齢とPSA値を考慮して無治療で経過をみることです。定期的な血液検査(PSA値)を行います。
  2. 手術療法
    前立腺全摘除術:早期の前立腺がんに適応されます。根治の可能性が高い治療法です。
  3. 内分泌療法(ホルモン療法)
    身体への負担が少ないため多くの患者さんに適応されます。進行がんに対しては第一選択の治療法となります。早期がんでも手術や放射線治療を行わない患者さんに選択されることが多いです。
  4. 放射線療法
    身体の外から前立腺に放射線をあてる外照射法と前立腺内に放射線の微小線源を埋め込む内照射法があります。
  5. 化学療法
    抗がん剤を用いる治療法です。他の治療法では効果が得られない場合や進行がんでこの治療が行われます。
治療法を決定する要素
  1. 前立腺がんの悪性度(病理組織検査)と進展度(病期:画像検査)
  2. 年齢および全身状態(心疾患や糖尿病などの併存疾患)
  3. 患者さんの希望

前立腺肥大症に関してご心配されていることやわからないことがありましたらお気軽にご相談ください。
(注:当院では放射線治療の設備はございませんが適切な治療施設をご紹介します)

治療実績

手術症例数(年度)
2015年度
腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術(腎摘)
6
根治的腎摘除術(開腹)
1
腹腔鏡下腎摘出術
1
腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術(腎尿管)
5
腎(尿管)悪性腫瘍手術(開腹)
1
腎摘出術
1
経皮的腎・尿管砕石術(PNL)
1
経尿道的尿路結石除去術
79
経尿道的尿管ステントカテーテル留置術
105
膀胱全摘術(尿管皮膚瘻)
1
膀胱尿管逆流手術
7
経尿道的膀胱砕石術
10
膀胱切石術
1
経尿道的膀胱腫瘍切除術
42
経尿道的前立腺切除術
10
尿道狭窄内視鏡手術
11
包皮環状切除術
1
包皮背面切開術
1
精索静脈静脈瘤手術
1
停留精巣固定術
9
陰嚢水腫手術
1
交通性陰嚢水腫手術
5
精巣摘出術
3
精巣捻転手術
1
精巣上体摘出術
1
超音波ガイド下経会陰前立腺針生検
47
腎盂尿管ファイバースコピー
12
内シャント設置術
32
連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術
4
その他
10
体外衝撃波腎・尿管結石破砕術
42