OPEN

CLOSE

診療部 ― 婦人科

卵巣がんの治療

卵巣がんの治療

卵巣がんは、子宮の両脇にある卵巣から発生するがんです。卵管から発生したがんは卵管がんと呼ばれ卵巣がんに準じた治療を行います。比較的悪性度が低い境界悪性腫瘍と呼ばれる卵巣がんもあります。
卵巣がんの発生には、 複数の要因が関係していると考えられています。下記に該当するときは発生の割合が高いと言われています。

  • 近親者にがんになった人が多い人。
    特に若い時に卵巣がん、乳がん、大腸がんになった人が多い人。

  • 妊娠・出産経験が少ない人

  • 子宮内膜症の指摘を受けている人

  • 排卵誘発剤の使用経験がある人

  • 肥満

症状

  • 腹部にしこりを触れる

  • 腹部膨満感がある

このような症状が出現することもありますが、自覚症状がない場合が多いです。そのため、受診や発見が遅れる傾向にあります。早期発見の有効な方法はまだありませんが、腹部の違和感をあった場合は、早めに産婦人科を受診することが大切です。

治療方法

卵巣がんは、手術によって正確な診断と進行期が判断されます。手術方法は、卵巣がんの種類、進行期、年齢等で異なりますが、標準的には、卵巣と卵管、子宮、大網、骨盤および傍大動脈リンパ節郭清術を行います。がんの完全切除が最も治療成績に寄与するため、消化器外科や泌尿器科と協力して手術を行うこともあります。

一方、将来妊娠を希望する場合は、後の妊娠を可能にする手術や治療を選択することがあります。担当医と利点欠点をよく相談して治療方法を選択することが必要です。

卵巣がんは、抗癌化学療法が非常に効きやすいがんの一つです。卵巣がんの種類、進行期で異なりますが、複数の種類の抗がん剤を併用し、静脈注射で行うことが一般的です。進行がんでは、手術の後に追加で抗がん剤を使用することが多いです。
抗がん剤の副作用(特に吐き気、嘔吐、食欲低下)を軽減するための方法も進歩しており、入院せずに通院で治療を行っている方も多くいます。

年齢別にみた卵巣がんの罹患率は、40歳代から増加し、50~60歳代が最も多いです。卵巣がんの治療成績は高齢になるほど低下します。