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診療部 ― 婦人科

骨盤臓器脱の治療

骨盤臓器脱の治療

骨盤臓器脱(Pelvic Organ Prolapse;POP)は、膀胱、子宮、直腸などが腟口から出てきてしまう病気です。症状が出る場所が人に相談するには恥ずかしいと思われることでしょう。しかし、骨盤臓器脱の症状があると、物が挟まったようになって歩きにくかったり、尿漏れや排尿困難が生じたりして、生活に支障が出る場合があります。症状が気になって外出できなくなる人もいるほどです。思い切って、診断と治療を受けることにより、生活の質の向上が期待できます。 骨盤内の臓器は靭帯や筋肉などによって吊られたり、下から支えられたりしています。それらの靭帯や筋肉が、出産の時に傷ついたり、加齢によって力が弱くなったりして、支える力が低下したり、肥満による腹圧で、支える力を超える圧力がかかり過ぎたりすると、骨盤内臓器が脱出してしまうことになります。

症状

  • お風呂の時にピンポン玉のような物が出た

  • 歩いていると股の間に挟まったような感じがある

  • 濡れたような違和感がある

  • 膣の入り口あたりに痛みがある

  • 頻尿になった

  • 尿が出づらくなった

治療方法

手術をする場合

年齢や合併症をみながら、骨盤臓器脱の症状に合った術式を選択します。

  • TVM手術

  • 腟式子宮全摘術および腟壁形成術

  • 腟閉鎖術

骨盤臓器脱の症状のために日常生活がうまく送れていない方がいらっしゃれば、治療方法を相談しながら、病気を治していく手助けをしたいと思っています。恥ずかしがらずに、受診をしてください。お待ちしています。

手術をしない場合

チョコレート嚢胞が6cm以上となった場合は破裂の可能性が高まり、また40歳以上の患者さんでは嚢胞が小さくても卵巣がんに変化する可能性があります。これらの場合は手術療法を選択します。子宮腺筋症で薬物療法では症状が抑えられない場合も手術療法を選択することが多いです。 また、妊娠を希望している患者さんで内膜症のために自然妊娠が期待できない場合には手術を行うことがあります。

  • 骨盤底筋群体操
    骨盤臓器を支える筋肉(骨盤底筋群)を鍛える体操です。体操の方法は肛門を引き締めたり、緩めたりを繰り返す簡単なものです。テレビを見ながら座っている時や入浴の時、寝る前など、できる時に行い、1日100回くらい、1~3カ月ほど継続すると効果が出てきます。

    薬物療法
    漢方薬や弱い女性ホルモンを用いて症状の緩和を図ることがあります。ただし、根本的な治療にはなりません。

    リング・ペッサリー
    リング・ペッサリーを腟内に挿入し、下がってきた骨盤臓器を膣の奥へ押し返すように持ち上げます。

    フェミクッション
    リング・ペッサリーと同様の治療法ですが、効果があるのはサポーターをつけている間のみになります。