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診療部 ー 消化器内科

特色

消化器内科の特色

消化器内科では、食道・胃から大腸にいたる消化管や肝臓・胆道・膵臓など、消化に関する臓器すべての疾患の診断と治療を行っています。特に5大癌にも含まれる胃癌・大腸癌・肝臓癌や、昨今増加傾向にある膵臓癌や胆道癌に対して、迅速に治療につなげられるよう早期発見に尽力しています。また消化器救急にも365日消化器救急疾患に24時間体制で対応しています。

がん患者さんのトータルサポート

大阪府癌診療拠点病院として認定を受けており、当科では胃癌、大腸癌、肝癌、すい癌、胆道癌、食道癌の診断および治療を行っています。治療としては、早期癌の内視鏡的切除(食道・胃・十二指腸・大腸)や、肝癌の経皮的治療も行っています。局所治療の対象外の腫瘍に関しては当院外科や高次医療機関に紹介し手術を行います。他臓器転移や他疾患の合併により手術適応がない方には、抗癌剤を用いた化学療法や分子標的薬による治療を行っています。消化器癌の場合は、消化管が障害されると食事が摂れなくなることも多く、消化管閉塞に対する内視鏡処置(内視鏡的ステント留置)なども行っています。

癌の治療については長期の通院が必要であり、体調不良時や合併症が生じた場合に24時間フルサポートできることが重要です。当院では、癌患者さまに対して身体的ケアだけでなく心のケアを中心とした医療=緩和医療が必要と考え、日常生活を送りながら癌治療が行えるよう、癌とともに生き抜く患者さまの不安や疑問を共有・改善していけるような緩和ケアをご提供しています。
また、当科の医師は全員、日本緩和医療学会PEACEプロジェクトの「癌診療に携わる医師に対する緩和ケア研修」を修了しています。

苦痛の少ない内視鏡検査

内視鏡検査は胃カメラ中にえづきが出たり、大腸カメラの挿入時に痛みを伴ったりすることが知られています。当院では内視鏡検査時の苦痛を少しでも感じずに検査を受けていただけるよう、鎮静剤を使用したセデーション検査も行っています。ただ、できれば検査中の画面を見つつ、医師の説明を聞きながら検査を受けていただきたいという願いもあります。当院では鎮静剤を使用しなくても検査中の苦痛少なく受けていただけるよう、熟練医師の指導により内視鏡技術を磨いています。内視鏡医師だけでなく、内視鏡技師資格をもった専門看護師が検査の介助に入り、検査中の患者様の苦痛を軽減し、かつ安全な内視鏡検査が行えるようにサポートしています。また内視鏡機器は常に最新の内視鏡システムを導入し、身体に優しくてかつ高精細な画像診断が行える機器を使用しています。これまでは他院で鎮静剤を使用しないと検査が受けられなかった患者様においても、鎮静剤なしでも検査が受けられたといっていただくことが我々の誇りです。ぜひ日頃見ることができない消化管の世界をリアルタイムに見ながら、検査と説明の丁寧さを感じ取っていただければと思います。

当日の検査にも対応

消化器内科を初めて受診される方の中には、当日症状があるので仕事を休んで来た、子供が幼稚園や学校に行っている間に受診に来たといった方も多くおられます。そのようにお仕事や家庭の都合を抱えながら、なんとか受診の時間を作っていただいた方もおられるため、問診・診察、内視鏡検査、結果説明と幾度も病院に足を運んでいただく回数と苦労をなるべく減らしたいと考えています。そのため胃カメラ検査については、当日絶食で11時までに来ていただければ、診察のうえ可能な限り当日の検査に対応しています。ただし鎮静下(セデーション)検査をご希望される方は、検査後に鎮静が覚めたことを確認してご帰宅いただきますが、当日のことを覚えていない方もおられるため、後日に改めて結果説明を行わせていただきます。大腸内視鏡検査は、下剤処置により大腸内の便をきれいに排出させる必要があるので、下血・血便などの緊急処置を要する場合以外は予約検査として下剤処置をしっかり行ったうえで検査を行います。

消化器救急疾患に24時間体制で対応

消化器内科は、通常診療時間内のみならず、平日夜間・土日祝日も含め365日24時間体制で消化器救急疾患の診療を行っています。消化管出血に対する内視鏡的止血術や急性化膿性胆管炎に対する内視鏡的胆道ドレナージ術・胆管結石除去術、腸閉塞に対するイレウス管挿入などを行っています。また腹部外科手術の適応となる消化管穿孔などについても外科と密に連携をとり対応しています。また当院には内視鏡技師資格をもった看護師が8名在籍しており、緊急内視鏡処置時にもサポート体制をとっているため、緊急時にも安全かつ正確な内視鏡処置を提供しています。

膵癌早期発見にむけた膵癌スクリーニング

膵癌は年々増加しており、最近では芸能界やスポーツ界の著名人が膵癌で亡くなられたとのニュースも目にいたします。膵癌は診断時にはすでに転移を来していることが多く、また治療を行っても予後はよくないのが現状です。なんとかして膵癌を治したいとわれわれ消化器医は考えていますが、そのためにはいかに膵癌を早い段階で見つけるかが大事です。そのため膵癌の早期発見に向けて全国的に積極的な膵癌スクリーニングが行われており、当院でも膵癌スクリーニングに取り組んでいます。スクリーニングの実際は、膵癌リスク因子を持つ方に腹部エコー検査やCT検査を行い、膵腫瘤や膵癌を疑う副所見を認めた患者さんに超音波内視鏡検査(Endoscopic Ultrasonography : EUS)を行います。表に示す膵癌リスク因子の中でもIPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍:膵臓の良性腫瘍)や糖尿病が重要で、積極的なEUSによるスクリーニングが大切とされています。当院では最新のEUS機器を用いて、超音波内視鏡トレーニングを受けた内視鏡専門医が常時検査を行なっています。

膵癌のリスク因子 膵癌家族歴・IPMN・糖尿病
膵嚢胞・慢性膵炎・肥満
飲酒・喫煙
膵癌を疑う副所見 膵嚢胞・膵管拡張
膵管広狭不整・胆管拡張

地域に密着した診療

ガイドラインに沿った医療を提供するのはもちろんですが、患者さまやご家族と親密に相談し、開業医の先生・地域のメディカルスタッフとも連携をとりながら、地域での生活を重視した医療を提供していくことを目指しています。特に消化器癌をお持ちの患者さまに対して24時間体制でのフルサポートを心がけています。