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診療部 ― 婦人科

子宮頸がんの治療

子宮頸がんの治療

子宮口(子宮の腟側)近傍を子宮頸部と呼び、その子宮頸部に発生したがんを子宮頸がんと言います。
子宮頸がんの発症にはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが深く関係しています。ヒトパピローマウイルスは性交によって感染するため、性交経験がある女性は誰でも子宮頸がんになる可能性があります。
ほとんどの子宮頸がんは子宮頸部異形成を経て発症します。そのため、前がん状態である子宮頸部異形成の段階で加療を行えば、お腹を切らずに治癒が見込めます。子宮頸部異形成は子宮頸がん検診で診断が可能であることが多いため、定期的な子宮頸がん検診で子宮頸がんの発生を抑えることが期待できます。

症状

初期の子宮頸がんではほとんど自覚症状はありません。進行した子宮頸がんでは、不正出血、オリモノ(帯下)の増加、性交時の出血といった自覚症状を呈することがあります。

子宮頸がん検診(子宮がん検診)で『要再検』や『要精密検査』と判定されたとき

子宮頸部異形成または子宮頸がんの可能性があります。
ほとんどの子宮頸がんは、子宮頸部異形成を経て発症します。
子宮頸部異形成は、その広がりや細胞の形態から、軽度異形成(CIN1)、中等度異形成(CIN2)、高度異形成(CIN3)の3段階に分類されます。
高度異形成(CIN3)から、子宮頸部の細胞が悪性化すると子宮頸がんを発症します。

子宮頸がん検診(子宮がん検診)の結果について

子宮頸がん検診の結果には、次の6つがあります。

○ NILM 異常なし
△ ASC-US 子宮頸部異形成や子宮頸がんの可能性があり精密検査が必要
△ LSIL
△ ASC-H
△ HSIL
▲ SCC 子宮頸がんの可能性が高く精密検査が必要

子宮頸部異形成の治療方法

■軽度異形成(CIN1)と中等度異形成(CIN2)

すぐに治療をすることはなく定期的な検診にすることが多いです。すぐに子宮頸がんに 進行することは少なく、自然治癒することもあります。長期に渡って中等度異形成(CIN2) が遷延するときは高度異形成(CIN3)に準じた治療を行うこともあります。

■高度異形成(CIN3)

手術療法が選択されることが多いです。代表的な手術方法は子宮頸部円錐切除術です。子宮頸部を円錐状に切除する方法で、お腹を切ることはなく、子宮の大部分が温存され、手術後に妊娠することも可能です。 

治療方法

がんの進行の程度により治療方法が違います。

子宮頸がん治療方法

■手術方法

円錐切除術

円錐切除術

お腹を切ることなく、子宮頸部のみを円錐状に切除します。

円錐切除術

単純子宮全摘術

子宮全体を切除します。卵巣や卵管を同時に切除することもあります。開腹術と腹腔鏡下手術がありますが、当院では腹腔鏡下手術で行うことが可能な保険施設基準を満たしています。

準広汎子宮全摘術

準広汎子宮全摘術

子宮全体と子宮を支える一部の周囲組織を切除します。卵巣や卵管を同時に切除することもあります。開腹術と腹腔鏡下手術がありますが、当院では腹腔鏡下手術で行うことが可能な保険施設基準を満たしています。

広汎子宮全摘術

広汎子宮全摘術

子宮全体と子宮を支える周囲組織を広く切除します。卵巣や卵管を同時に切除することもあります。開腹術と腹腔鏡下手術がありますが、当院では腫瘍の大きさにより腹腔鏡下手術で行うことが可能な保険施設基準を満たしています。